さて本日は、マーク・ノップラーさん率いるイギリスのロックバンド、ダイアー・ストレイツが1985年にリリースした全世界で3,000万枚を超えるセールスを記録したメガヒットアルバム、『ブラザーズ・イン・アームス』の2枚のHybrid SACDを比較試聴してみたいと思います♫(聴き比べは、SACD層です。)
というのも、先日、この『ブラザーズ・イン・アームス』のMobile Fidelity盤Hybrid SACDがリイシューされたんですが、以前からネットなどでの評価がとても高かったので、今回は買い逃がさないようにと、即ポチしたというわけです・・・www
ちなみに、『ブラザーズ・イン・アームス』からのヒット・シングルで、スティングさんがゲスト・ボーカルで参加している「マネー・フォー・ナッシング」は、まさにMTV全盛期を代表する楽曲です。
あの映画『キングスマン』のオープニング・シーンで使用されていましたが、オープニングに相応しい鮮烈な効果があったと思います。
これまでは、『ブラザーズ・イン・アームス』のCDの中で、個人的に最も高音質だと思ったのは、2005年にアルバム発売20周年を記念してリリースされたSACD 5.1chサラウンドヴァージョンのハイブリッドSACDでした。
これについては異論を唱える方は、まずいないと思います。そのくらい、誰が聴いても「すげえ〜!めっちゃくちゃ、いい音じゃん!」と思える素晴らしい再生音です。
実は、このSACD盤は、第48回グラミー賞において最優秀サラウンド・サウンド・アルバム賞を受賞しているので、そりゃそうでしょう!ってことですね。
とはいえ、Mobile Fidelity盤Hybrid SACDも負けず劣らず、世界的にも高音質だと高く評価されています。なので、それはそれで、気になる存在ではありました。
で、今回のリイシューの情報を得て、取り寄せてみたというわけです。
手元に届いたMobile Fidelity盤Hybrid SACDにはしっかりシリアルNo.が刻印されています!う〜ん、毎回、これを見ただけでMobile Fidelity盤Hybrid SACDを買った!という所有欲が満たされます・・・www
でも、肝心なのはやはり、そのサウンドがどうか!?ということに尽きます。
しかし、まぁ、毎度毎度、同じカタログをレコードだの、CDだの、ハイレゾ音源だの、一体何枚持ってるのよ!?と相棒からは責め立てられるわけですが、少しばかりオーディオにこだわるようになって以来、「今まで聴いてきた愛聴盤が実はこんなに良い音だったんだ!」ということを何度も経験するうちに、好きな音楽を良い音で聴かないと、なんか、人生、めっちゃ損してる!という気分になったからで、「もしかしたら、もっと良い音で聴けるかも・・・」という衝動に駆られるのです・・・、ハイ!
さて、話を2枚のHybrid SACDに戻しますが、結論から言って、この『Brothers In Arms: 20th Anniversary Edition (Hybrid SACD)』と『Brothers In Arms (Mobile Fidelity盤 Hybrid SACD)』、どちらも現存するCDの中では、おそらく最高!だということです。
まず、『Brothers In Arms: 20th Anniversary Edition (Hybrid SACD)』についてですが、とにかく音が綺麗!といいますか、ブライト!って感じで、サウンドの広がりや響き、瑞々しさが、今聴いても、とても2005年にリリースされたCDとは思えないクオリティなのであります!マジで凄い!!
対する『Brothers In Arms (Mobile Fidelity盤 Hybrid SACD)』は、まず、前者に比べ、まともに聴くためにはアンプの音量をかなりのレベルにまで上げる必要があります。
ただし、そうして聴くと20周年記念盤のようなブライト感ではなく、マーク・ノップラーさんのボーカルも含め、演奏全てにおけるライブ感が半端なく、まるでマーク・ノップラーさんが自分の目の前のステージで歌ってるんじゃないかと錯覚してしまうほどのリアリティ感を体感できます。しかも、音もメッチャいい!これはこれで凄い!!
逆に、Mobile Fidelity盤を聴いた後に20周年記念盤を聴き直すと、ちょっと大げさに言えば、「音はめっちゃいいけど、なんだか人工的な音の演出にも聴こえなくはない?!」と感じるほどです。
大概の場合、こうした聴き比べをやると、どちらかに軍配が上がるものですが、今回に限っては、どちらも正解!どちらもアリ!だと思いました。
今回ピックアップしたダイアー・ストレイツの歴史的名盤『ブラザーズ・イン・アームス』は、アルバムとして聴く楽しみがコンパイルされた素敵な1枚なので、機会があったら是非一度、Hybrid SACDを聴いてみてください。
あっ!ちなみに、このアルバム、レコードで聴くのも強くオススメします♫ やっぱ、レコード時代(CDへの世代交代少し前)のリリース・アルバムでもありますから、リリース当時の雰囲気を味わうってことも良いものですよ♫
