2021年もこうして年末を迎えるとあっという間の一年でした・・・。
そんな年末の折、思いがけないハッピーな出来事がありました♬
ちょうど一週間ほど前の先週の月曜日のこと、米Analogue Productionsから完全限定盤としてリリースされたMiles Davisの歴史的名盤『Kind of Blue』のUHQR Vinyl Recordが届きましたっ!!
思い起こせば、春頃のことだったと思いますが、この『Kind of Blue』のUHQR Vinyl Recordがリリースされるというアナウンスがあり、米Acoustic SoundsのサイトでPre-Orderがスタートしました。
もちろん、すぐに予約完了!
と、ここで、その『Kind of Blue』のUHQR Vinyl Recordについて少々ご紹介を・・・。
まず、世界中のオーディオ&音楽ファン、ならびにオーディオ評論家からも、その高音質でハイクオリティなサウンドで絶大な支持と評価を得ている米Analogue Productionsから満を持してリリースされる!というのが最大のトピックです。
つまり、米Analogue Productionsからジャズの歴史的名盤『Kind of Blue』がリリースされるというのは初めてということになります。これだけでも音楽ファンにとっては十分すぎるほどの話題性をもったニュースなのです。
かく言うパーソンも米Analogue Productionsからリリースされたタイトルを数多く所有しています。
ちなみに、『Kind of Blue』のレコードで個人的に最も高音質だと思うのは、Mobile fidelity社からリリースされた45回転2枚組重量盤BOXセットでした。

なので、愛聴盤である『Kind of Blue』のAnalogue Productions盤との比較試聴は是非とも実現してみたい!と思うのは当然のことなのです。
その仕様内容も実にソソられる内容になっています。
まず、マスタリングについてですが、なんと『Kind of Blue』のオリジナル3トラック・マスターテープから、名エンジニアとして知られるバーニー・グランドマンがマスタリングを施した1作となっているということです。
フィジカルの仕様は、33回転の高音質200g重量盤となっています。
また、盤のカラーは無着色の半透明のホワイトです。その真意は定かではありませんが、数年前、日本のユニバーサルミュージックから「100% Pure LP」シリーズがリリースされたことがありましたが、その時の盤のカラーが、音質に拘った新配合無着色ヴァージン・ヴィニールによる半透明のホワイトだったのですが、見た目的にはそれと非常に似ています。やはり、単なるカラーリングというわけではなく、何らかの高音質化を意図しているのでしょうか・・・。

ちなみに盤のプレスはマニュアルプレス機での手動プレスで、プレス完了時に手作業で検査され問題のなかった盤のみがボックスに収められます。さらに、本盤の製造過程を説明した小冊子と手書きの検査証明書までも同梱されるというレーベルの本気度がにじみ出た仕様になっています。スゴイ!!
で、とても残念なのは、全世界で25,000セットのみの完全限定生産盤となっているということです。
さて、そんなAnalogue Productions盤『Kind of Blue』ですが、これまでにも米Acoustic Soundsのサイトで、Analogue ProductionsからリリースされたCDやレコードを何度も購入しているので、なんの問題もなく安心してポチることができます♬
が!ここで、問題発生?!
本体価格が$100に対して航空便での送料が$100で、計$200!
う〜ん、送料$100は、さすがにちょっと高いよなぁ〜・・・。
というわけで、一度はポチったものの、国内の流通での取り扱いがあることを確認して、キャンセルすることにしました。
と、ここからが、長い道のり?!の始まりとなったわけです・・・。
おそらく、米Acoustic Soundsのサイトからポチったままにしておけば、夏前ころには手元にAnalogue Productions盤『Kind of Blue』が届いていたと思うのですが、その頃にはすでに米Acoustic Soundsのサイトでは、このAnalogue Productions盤『Kind of Blue』が欠品状態に!
ヤバい!と思い、予約していた国内流通業者に連絡を取ってみると、当初は入荷予定が1ヶ月後となっていたのが、その時点で未定!になっているではありませんか!
う〜ん、どうしたものか・・・。
仕方なく、国内流通業者の予約オーダーはそのまま継続させつつ、入荷の目処が立たないようなら米Acoustic Soundsのサイトから再度、購入手続きを完了させるしかないかなぁ〜と思っていました。
その後も何度も国内流通業者とのやり取りを繰り返しつつも、11月に入ってからも「入荷未定」の連絡が続いていました。それ以降、連絡を取ることもやめました。しかも本国、米Acoustic Soundsのサイトでは「TBA」の表示に切り替わり、そして、今では遂に「SOLD OUT」の表示に!もう購入もできない状態になっているではありませんか・・・。
万事休すか!?って感じです・・・。
米Acoustic Soundsのサイトでの購入者によるAnalogue Productions盤『Kind of Blue』のレビューを見ると、どれもこれも、ありえないくらいの高評価のオンパレード状態!
ますます聴いてみたくなります・・・。とはいえ、もう、手に入れようがないかもしれません。オークションなどでは転売ヤーが3万円超えで出品しているありさま。もちろん、そんなの買いませんが・・・。
で、話はとんで、先週月曜日に戻るのですが、突然?!国内流通業者から、すっかり忘れかけていたモノホンのAnalogue Productions盤『Kind of Blue』が送られてきたんですっ!!
えっ?!マジで!!
いやいや、ホント、久しぶりにビックリさせられました・・・。
でも、うれし~い!!
我が家に、ちょっぴり早いサンタからのXmasプレゼントが届いた!って感じです♬
Mobile fidelity社からリリースされた45回転2枚組重量盤BOXセットのパッケージもなかなかのものでしたが、Analogue Productions盤『Kind of Blue』のそれは、さらに上をいってます♬ こりゃ、スゲ〜っ!!

で、早速、オーディオ専用帯電イレーサー「SFC SK-EX Ⅱ」で盤を消磁して、待ちに待った試聴の開始です♬

Side Aの1曲目、お馴染み「So What」を聴くなり、ぶっ飛び!!です!!
「なに、これ!? スゲ〜!! いや、マジで、凄くない!!」
いやぁ〜、既存の購入者のみなさんのレビューの通り、想像を遥かに超える高音質!!
まぁ、ひとくちに「高音質」と言ってもピンと、こないかもしれませんが、これこそ現存する『Kind of Blue』の最高峰だと断言できるサウンドの再現です!
音の広がり、立体感、迫りくる音の塊感、とてつもないリアリティ、まさしく、これぞ真の『Kind of Blue』って感じです。これまでのどの『Kind of Blue』とも次元の違うサウンドです♬
また、例えば、フィジカル(CD、レコード)やデジタル音源(DSD、flac、wav)など、これまでのどの『Kind of Blue』の音源を聴いても感じていた、あの独特の「歪み」や「耳に刺さるような高域」も見事に抑制されています。こんなマスタリングは今までになかったと思います。
今後長きに渡り、リファレンス盤として活躍してくれると思いますが、このとてつもなく素晴らしい音源が、全世界で25,000セットのみの完全限定生産盤というのが、本当に残念でなりません・・・。
今回、幸運にも、このAnalogue Productions盤『Kind of Blue』を手にすることができましたが、この驚きのサウンドを少しでも多くの方々に聴いてほしい!というのが本音です。
とは言え、『Kind of Blue』がジャズの歴史的名盤であることは未来永劫変わることはないので、普通にアルバム(音楽)を愉しむのであれば、手に入りやすいパッケージで十分、だとも言えます♬
ちなみに、『Kind of Blue』のレコードに関しては、今回のAnalogue Productions盤で「アガリ」といった感じですが、CDに関して個人的に今のところベストなのが、「K2 HD MASTERING CD」です。

こちらは日本プレス盤の外盤で、マスターエンジニアは名エンジニアとして知られる袴田剛士さんです。
そして、もう一枚あげるとしたら、NOT NOW MUSICからリリースされているステレオ盤とモノ盤の2枚組CDでしょうか。

こちらは代官山の蔦屋書店がまだできて間もない頃、2階のCD売り場で、¥1,000ほどで売っていたものです。
販売価格が¥1,000だったので、その音質には期待しませんでしたが、ステレオ盤とモノ盤を聴き比べてみたいという興味本位で購入したのですが、このステレオ盤が思いのほか良かった!んです。
単純に音圧があるからかもしれませんが、それでも、音の迫力感に魅力が感じられる好盤だと個人的には思っています。
さて、振り返れば、この歴史的名盤である『Kind of Blue』のフィジカルだけでも何枚買ったことやら・・・。
正確には数えていませんが、CD、レコードだけでも少なくとも20枚以上はあったかと思います。
今ではその殆どを処分して、手元に残っているのは、デジタル音源(DSD、flac)を除けば、5、6枚といったところです。
でも、『Kind of Blue』に関しては、もうAnalogue Productions盤1枚あれば十分です。
学生時代以来でしょうか、擦り切れるほど聴くレコードとの出会いは。
この素晴らしい出会いに感謝です♬
大切にしたいと思います。

a once-in-a-lifetime!



Absolutely!



Boo!Boo!Boo!