『村上RADIO』第15回放送「〜(あくまで個人的な)特選オールディーズ〜」を聴いて

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今の子供達ってラジオを聴いたことあるのかなぁ?
っていうか、「ラジオって何?」って言う子供も
いたりするのかもしれませんね。

といっても自分自身を振り返っても、
もう何年もラジオを聴いていませんでした。(苦笑)

まだ昭和の頃、一家に一台は
ラジオやラジカセ、ミニコンポ、
そしてカーステレオなどがあって、
ラジオは身近な存在でした。

ただ、時代の変化に伴い、
既存のラジオ放送局によるIPサイマル放送により、
送信可能化権もクリアとなり、
今ではスマホのアプリを使って
ラジオ番組が聴けるようになりました。

それでも、やはりラジオ番組を聴くことはありませんでした。

それはなぜか?

加齢のせい?
音楽に興味がなくなった?
ラジオを聴く時間がない?

いえいえ、そのどれでもなく、
ただ単に、自分にとっての魅力的なコンテンツ、
つまり興味が沸く番組がない!ということです。

トークの面白さや生活情報はAMラジオから。
新たな音楽との出会いや最新の音楽情報はFMラジオから。

今や、そのどれもがネットから拾うことができる、
ということもあるかもしれませんが、
個人的にはFMラジオがAMラジオ化し始めた、
つまりトークは必要最小限で、音楽優先での
オンエア・スタイルではなくなってしまったと
感じるようになってからだと思います。

それから随分経った一昨年の夏、
ひとつのラジオ番組が放送されました。

TOKYO FM制作、作家、村上春樹さんのDJによる
ラジオ番組『村上RADIO』です。

「えっ!?あの村上春樹さんが?!」

驚きとともに、半信半疑、
放送を聴くまではなんだか信じられませんでした。

第1回放送が、2018年8月5日。
その三年前、2015年の夏に『村上さんのところ』発刊。
そして、同年秋、『職業としての小説家』を発刊。

自分の中では、この流れが、
つまり、作家、村上春樹さんと読者との“つながり”が
かつてそうであったラジオ番組のDJとリスナーとの“つながり”
のようにも感じられました。

でもなんと言っても、強烈なメガトン級!?
「コンテンツ・パワー」によって
ラジオに引き戻されたのは間違いありません。

「コンテンツ・パワー」、
・あの村上春樹さんがDJをやる?!
・村上さんって、どんな音楽を紹介してくれるんだろう?
・村上さんって、どんなトーク・スタイルなんだろう?
・想像を超える何かが聴けるかもしれない・・・。

そんな興味や関心が、これまでにないワクワク感や期待感を
掻き立ててくれます。

まぁ、ラジオに限らず、何にでも言えることかもしれませんが・・・。

とは言え、FMラジオはやはり音楽♬
「一体どんな音楽が聴けるのか!?」
期待は尽きません。

FMラジオを聴かなくなったあの頃、
どの曲の番組を聴いても、かかる曲はほぼ同じ。
そこに新たな音楽との出会いや懐かしい再会の喜びも
存在しませんでした・・・。

当時の番組制作者たちの慢性化した苦悩のようなもの、
つまり、営業寄りの数々の制約がある中での番組作りや、
スポンサー離れによる制作費削減と、
それに伴う新規スタッフ育成の弱体化、などからも
その原因の一端を垣間見て取れます。

話は『村上RADIO』に戻りますが、
第1回放送開始から始まり、
昨夜の放送「(あくまで個人的な)特選オールディーズ〜」まで、
番組のオンエアは15回目を迎えました。

パチ、パチ、パチ♬

毎回、村上さんの軽快な?!トークと独自の選曲による音楽を
楽しませてもらっています。

また、オンエア後はデータをiPhoneに移植して、
ドライブしながら車中でも
何度も楽しく拝聴させていただいています♬

芸能人含め、今やエンタメ系に属する人々の裏表が
ネット経由で暴かれるようになり、その神秘性?!も
失われてしまった昨今。

まだまだやれることはあるんだと思います。

でも、何より、村上さん自身が楽しんで番組出演している様子が
窺えるあたりが番組としての大きな魅力だったりもしますが。(笑)

でなきゃ、こんなにも番組が続くことはなかったでしょうし。

次回のオンエアが楽しみです♬

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この記事を書いた人

“While my heart is still beating.”

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