ビル・エヴァンス・トリオによるジャズ史上永遠の名盤『Waltz For Debby』が、米Original Jazz Classicsから正規再発盤として、先週の7月7日に日本でも発売されました!
しかもその音源には、Cohearent Audioのケヴィン・グレイさんによるオリジナル・マスターテープからのオール・アナログ・マスタリング音源が使用されており、それをRTIでのプレスによる高音質180g重量盤LP仕様にしたという力の入れようです。
さらにそのレコードを、オリジナルのシングル・ティップ・オン・ジャケットのレプリカ・ジャケットに収めているというこだわりです。
で、先週、そのOJC盤リマスター『Waltz For Debby』180g重量盤LPレコードが手元に届いたので、早速、聴いてみることにしました♪
開封して、まず盤を手にとって思ったのは、その作りの良さです。外盤(輸入盤)によくある盤面のスレや反りなどはありません。とは言え、実際にこのOJC盤リマスター盤を聴く前は、正直、期待半分、不安半分って感じでしたが、一曲目の出音を聴いた瞬間、思わず笑ってしまいましたwww
「凄い!!Mega Job!!」
いくらオリジナル・マスターテープからのリマスター音源とは言え、いつの時代のオリジナル・マスターテープだよっていうくらい経年劣化が想像できますが、この音を聴く限り、そのような心配は皆無です!
もう、目の前のサウンドが「フレッシュ!フレッシュ!フレッシュ!」といった感じで、とにかくホントに「ウソでしょ!?」と疑うほどよくできたリマスターです!
これまで、この歴史的名盤をレコードで聴くときは、米Analogue Productionsによる180g重量盤でした。

その米Analogue Productions盤とはまた異なった良さを今回の米Original Jazz Classics盤で聴くことができました。
米Original Jazz Classics盤は、とにかく音が新鮮!フレッシュ!といった印象で、目の前でライヴ演奏を聴いているかのようなリアリティ感を堪能できます。
対して米Analogue Productions盤の場合は、もう少し離れたところで演奏しているライヴを聴いている感じで、スケール感や会場と演奏、オーディエンスも含めての臨場感を楽しむことができます。
人によっては再生音を一聴すると、今回の米Original Jazz Classics盤の方が「音がいい」と感じる人も少なくないと思いますが、1962年当時のライヴ演奏をあるがままに体感できるのは、米Analogue Productions盤かなぁ〜と改めて思いました・・・。
いやぁ〜、それにしても予想を遥かに超える素晴らしい出来の米Original Jazz Classics盤は、間違いなく「買い!」です!!!
ちなみにCD(AAD)のOJC盤を所有しているのですが、個人的にはCDに関しては、米Analogue Productions盤Hybrid SACDよりOJC盤の方が好みです♪

ただ、CDについては、以前、エソテリックからBOXセットで限定発売されたHybrid SACD盤を持っているのですが、オーディオ的?!にはこれが一番高音質だと思います。

とにかく、よく、こんな音まで再現できたなぁ〜と思えるほどのリマスタリングで、オーディエンスの会話や、食器にフォークやナイフが当たる音も、どのフィジカルより一番よく聴き取れます。まるで精密機器のような再生音?!とでも表現したら良いのか、とにかく鮮明です!
このエソテリック盤Hybrid SACDが限定販売だなんて、ホント、残念でなりません・・・。
さてさて、このジャズ史上永遠の名盤『Waltz For Debby』のフィジカルはこれまで数限りなくリリースされてきましたが、その中でも今回の米Original Jazz Classics盤のリリースは全世界的に大きなエポックとなっていることは疑う余地はありません。
日本での販売価格は6〜7千円前後と決して安くはありませんが、この素晴らしいサウンドを、今、新品で購入できるという幸運を逃す手はないと思います!
そのくらい強烈にオススメしたい貴重な1枚です♪
P.S.
余談になりますが、このライヴをどっぷり楽しみたいときは3枚組コンプリート盤(20bit K2仕様)CDを聴いています。www
