GW突入前日の4月28日、待ちに待った、ノラ・ジョーンズさんの1stアルバムにして米グラミー賞8部門を受賞したJAZZアルバムの歴史的名盤、『Come Away With Me(邦題:ノラ・ジョーンズ)』のリリース20周年を記念してリリースされた最新リマスター盤が届きました♪

国内盤のリリースは今月20日&27日にリリースが予定されていますが、一足早く、外盤(輸入盤)のCDとレコード盤がリリースされるということで、待ちきれずにポチった・・・って感じですwww
というわけで、早速、試聴スタート♬
まずはCDから。比較するCDとして、同アルバムのMQA−CDを用意してみました。


もういきなり結論から言っちゃいますが・・・
いやぁ〜、想像を遥かに超えた驚きのリマスタリングでした!!これまでの音源とは別次元の完成度です!
20年前の作品とは言え、アルバムがリリースされたのは2002年ですから、マスターテープの保存状態が良かったということもあるのでしょうが、当時マスタリングを手掛けたマスタリング・エンジニアのテッド・ジェンセンさんによる最新リマスターというのも大きく作用しているのではないでしょうか。
ちなみにテッド・ジェンセンさんは、あの!そう!あの、世界中の音楽愛好家や評論家からも絶賛されている!NYのSterling Sound所属のチーフエンジニアです。
リマスター盤にありがちな、単純に音圧を上げたようなものではなく、例えば、音量を小さく下げて聴いても音痩せするようなことはなく、どこまでも自然でピュアな音の響きや艶、隠れていたサウンドが鮮やかな音の輪郭として現れています。そして、当時のノラ・ジョーンズさんの目には見えないソウルまでもが聴く者の心に“すぅーっ”と入って聴こえてくるような心地よさは例えようがありません。
本当に素晴らしいマスタリングです!
もちろん、アルバムの作品としての完成度はもともと完璧!ですが、このアルバム『Come Away With Me』の良さは、納得できるオーディオシステムで、じっくり聴き込んでも良し、BGMとして、ながら聴きをしても良し、いろんなシチュエーションでアルバムを楽しむことができる点にあると思っています。自分にとってはとても大切にしてきた愛聴盤の1枚です。
なので、なおさら今回リリースされた20周年記念リマスター盤は、自分にとっての宝物になりました♬
さて、続いてはレコード盤です。比較するヴァイナルとして用意したのは、数々の高音質盤リリースで定評のある米アナログ・プロダクションズによる180g重量盤レコードを用意してみました。

米アナログ・プロダクションズによる180g重量盤レコードの音質は、アルバム『Come Away With Me』であってもやはり別格です。一言で言えば、音の深みが他のフィジカルとは圧倒的に違います。
では、今回の20周年記念リマスター盤のヴァイナルはどうでしょう・・・。
まぁ、当然かも知れませんが、CD同様、素晴らしいサウンドです♬
同じフィジカルでも、CDの場合は間違いなくNo.1と言い切ってもいいと思いますが、ヴァイナルに関しては、米アナログ・プロダクションズ盤と20周年記念リマスター盤、どちらもいい!というのが正直な感想です。
広く誰にでも薦められるのは間違いなく20周年記念リマスター盤です。音作りのアプローチがそれぞれ違うという点もありますが、米アナログ・プロダクションズ盤は今では入手困難な上、高額です。もはや一部のオーディオ愛好家など、マニア向けになりつつあります。
なので、もし20周年記念リマスター盤をレコードで聴いてみたい!という方には、今回リリースされた外盤(輸入盤)のヴァイナルで、サウンド的には十分以上に満足できると思います。(ちなみに国内盤レコードのリリースはありません)
ただ、購入する前に、1点だけ、許容できるかどうかを見極める必要があります。
既に海外のレビューでは多数の書き込みがされていますが、今回リリースされた20周年記念リマスター盤のヴァイナルなのですが、とにかく製品クオリティが、これってホントにブルーノートがリリースしたの?!と疑いたくなるような酷さなんです・・・・・。
外盤(輸入盤)にはありがちな、盤面に、誰かの指紋の跡が付いていたり、目立つようなスレがあるということはなかったのですが、まず、盤に反れがあるほか、しっかりプチノイズが発生する傷もあり、また、ラベルが膨れ上がっていました・・・。

盤面の反れやラベルの膨れ上がりについては、数日かけて独自でプレスして幾分改善することはできました。反りはレコード針が飛ばない程度に改善され、ラベルの膨れは押し潰しましたwww
なので、神経質な方はヴァイナルの購入は見合わせたほうがいいかもしれません。ただ、音質は最高ですが・・・。
一度は返品&交換を依頼しようかとも思ったのですが、交換品も同じようなクオリティだろうと容易に想像できるので、やめました。
いやぁ〜、コロナの影響なのか、名門ブルーノートからリリースされたものとは俄に信じ難いクオリティの低さです・・・。
何年か後にこのリマスター音源を使った製品クオリティが、米アナログ・プロダクションズ盤レベルになって再リリースされることを願います。
とは言え、今回の20周年記念リマスター盤のリリースには、個人的にはとってもうれしいトピックです♬
そうだ!彼女が主演のウォン・カーウァイ監督作品映画『マイ・ブルーベリー・ナイツ(My Blueberry Nights)』も久しぶりに観てみよっかな〜♪

I’m so happy!



Sounds great!



Boo!Boo!Boo!
今回の『Come Away With Me』20周年記念リマスター盤の発売(4月29日)に合わせてライヴ配信された貴重なセッションです♪
いつまでこのライヴセッションが公開され続けているのかは分かりませんが、これは必見です!!