一部では出版界版『プラダを着た悪魔』と言われている映画『マイ・ニューヨーク・ダイアリー(原題:My Salinger Year)』が日本でも5月6日から劇場公開が始まったので、早速、観てきました♪
この映画、『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』を観に行くきっかけのひとつとなったのは、出版界版『プラダを着た悪魔』と言われている映画だったからというのは、正直、あったのですが、個人的感想としては、出版界版『プラダを着た悪魔』ではないな、と思いました。
『プラダを着た悪魔』は、アン・ハサウェイさん演じる主人公のアンドレア・サックスのサクセス・ストーリーで、観るものの共感を誘い、ストーリーが進む中で、「アンドレア、頑張れ!」と思いながら映画を鑑賞し、最後は観る者をハッピーな気分にさせてくれる作品だと思うのですが、『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』の場合、これはあくまでも個人的感想ですが、主演のマーガレット・クアリーさん演じるジョアンナや、同棲を始めたそのボーイフレンドの発言や行動には、腑に落ちない点が多々ありました。
じゃあ、作品として評価できなかったのかと言えば、全くそんなことはなく、『プラダを着た悪魔』のようにサクセス・ストーリーに共感して自分もハッピーな気分を味わえる映画ではないように自分には思えたのですが、『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』は、観終わったあと、ある種の刺激をもらったといいますか、自分の中の「やる気スイッチ」が入った!とでも言えば良いんでしょうか、とにかく、この映画を見終わってまず感じたのは、自分の原点を見つめ直して、始めないと!と思った、ということで、出版界版『プラダを着た悪魔』ではないな、と感じた次第です。
経験も実力も人脈もまだほとんどない、ある意味、フレッシュな状態の自分にリセットする余地をもった上で、自分の人生を切り開いていくという生き方を実践していくことの大切さ、のようなものを気付かせてくれた映画だと思います。
コロナ禍以前の社会、人との出会い、様々なジャンルの芸術やカルチャーに接する機会など、自分の感性に響くような「刺激的な出会い」の機会がもし減ったとすれば、今の若者のみなさんはどのようにして刺激や影響を受けているんだろう・・・。ネット上のコンテンツやメタバースだったり?
刺激を受けたという意味では、自分にとって、『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』はとてもいい映画でした。
それにしても、主演のマーガレット・クアリーさん、映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』で演じたプッシーキャットからは想像できないくらいの演技の違いに驚かされてしまいました・・・。女優さんって、ホント、凄い!ですよね。

I was stimulated by this movie!



Me,too!



Boo!Boo!Boo!
映画『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』の中で流れていて、印象に残った楽曲です♪
フジ子・ヘミングさんといえば、「ラ・カンパネラ」でしょ、と言われるかもしれませんが、彼女が奏でるこの、ドビュッシー作「月の光」の緩やかで優しく美しい響きがとても印象的です♪
フジ子・ヘミングさん、まだ下北沢にお住まいなんでしょうか。お部屋を拝見すると、ここは本当に日本?!と思えるほど、海外の心地よくセンスの良さを感じるような落ち着きのある西洋風のお部屋の様子(異空間)に驚かせれたことを今でも鮮明に覚えています。