★ デノン創立110周年記念モデルSACDプレーヤー「DCD-A110」購入レビュー♪

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先日のこと、もう、かれこれ10年以上愛用してきたCDプレーヤーが、とうとうCDを読み込まなくなってしまいました・・・。ショックです!

まぁ、何度か出し入れしていると、そのうち認識して読み取ってはくれるのですが、音楽を聴く前にこの状況が発生するたびにストレスになります・・・。

そこで、応急処置として、効果がどの程度あるかは分かりませんが、CDレンズクリーナーを購入して、クリーニングしてみたりもしました。

CDレンズクリーナー

で、クリーニング後、読み取りエラーしたCDをセットしてみると、多少時間をおいて、とりあえずは読み取ってくれるのですが、やはり、精神衛生上、どうかぁ〜って感じがしたので、これを機に思い切ってCDプレーヤーを買い換えることにしました。

とはいえ、突然に近い出来事だったので、CDプレーヤー探しもイチからになります。

ちなみに、これまで何機か愛用してきたCDプレーヤーの中で、特にお気に入りで記憶に残っているのが、日本のガレージメーカー、SOULNOTEの「sc1.0」とフランスのメーカー、ATOLLの「CD100se2」でした。

SOULNOTEの「sc1.0」を初めて知ったのは、秋葉原のダイナミックオーディオ5555でスタッフの方に勧められて試聴したときでした。

とにかく音が塊になって迫ってくる感じに圧倒され、即決で購入してしまいました♪

この「sc1.0」のDAC ICに、24bitのバーブラウン製「PCM1792A」が採用されているということを知ってからは、その後のCDプレーヤー購入時の選択基準のひとつになりました。

今でも再生される音に関しては、SOULNOTEの「sc1.0」が一番好きだったなぁ、と思えるほど、音質に関しては最高でした♪

唯一の難点としては、CDの読み込み時間が結構かかるということでしょうか。とは言え、もし、縁があれば、もう一度、手にしてみたい銘機ではあります。

ATOLLの「CD100se2」を初めて試聴したのは、八丁堀にあるディナウディオのショウルーム、「on and on」でした。

このATOLLの「CD100se2」のDAC ICは、バーブラウン製「PCM1796」が採用されています。音質傾向はSOULNOTEの「sc1.0」同様、躍動感あふれるサウンドで、ただ、SOULNOTEの「sc1.0」ほどの解像度はないものの、音楽をとにかく楽しく聴けるという点では、甲乙付け難いくらいの魅力的なCDプレーヤーでした。

「CD100se2」の難点としては、やはりドライブ・メカの信頼性でしょうか。確か、SANYO製かTEAC製のドライブ・メカを使っていたと記憶していますが、とにかく、これがよく壊れます。2年間で2度、修理・交換してもらいました。

まぁ、そんな思い出もあってか、まず、新たに購入するCDプレーヤーの候補として上がったのが、SOULNOTEの10周年記念モデル、「C-1」と、ATOLLのSACDプレーヤー、「SACD200」です。

どちらもDAC ICに、24bitのバーブラウン製「PCM1792A」を採用しています。「C-1」は試聴したことがないのですが、「SACD200」は、「on and on」で2度ほど試聴して、その魅力に取りつかれてしまいました。

ちなみに「SACD200」のドライブ・メカはソニー製だったので、「CD100se2」よりかは信頼性はあるかもしれません。さらに、実際に使うかどうかは別として、今では珍しいSACDマルチ再生の高音質5.1chアナログ出力が可能となっています。

ただ、「SACD200」は既に生産終了モデルとなっており、その後継モデルも発売されておらず、こちらは断念・・・。

代わりに?!というわけではないのですが、ずっと以前から気になっていたCDプレーヤーがありました。

それが、日本のガレージメーカー、C.E.C.のベルトドライブCDメカを搭載した「CD5」です。

CDプレーヤーでありながら、アナログレコードプレーヤーのようにベルトドライブで駆動するCDプレーヤーって一体・・・。

こちらもまだ試聴したことはありませんが、ネットなどでも評価も高く、気になる存在です。

ちなみに「CD5」のDACチップには、ESS Technology社の32bit対応ハイパーストリームDAC「ES9018K2M」が採用されています。

SOULNOTEの「C-1」もC.E.C.の「CD5」も実売価格が20万円未満なのですが、一点、やはり気になるのが、どちらもSACDの再生ができないということです。

Hybrid SACDは問題ないとしても、シングルレイヤーのSACDは、SACDプレーヤーでなければ再生できません。手持ちのシングルレイヤーのSACDが聴けなくなってしまいます・・・。

そこで、手頃なSACDプレーヤーはないかとググってみると、DENONの「DCD-1600NE」が良さげな感じです。

「DCD-1600NE」のメーカー希望小売価格は、141,900円(税込)なので、価格的にはSOULNOTEの「C-1」やC.E.C.の「CD5」と近いレンジです。

で、「DCD-1600NE」を試聴しに行こうかと思って調べてみると、なっ、なっ、なんと!「販売終了」になっているではありませんかっ!

しかも、流通在庫は定価より高くなってるし!!ありえん!!

仕方なく、現在販売中のSACDプレーヤーはどんなものなのかと、調べ直すと、いや〜、なかなか手頃な価格のものがないんですよね〜・・・(汗)。

「DCD-1600NE」の上位機種「DCD-2500NE」は既にディスコン。代わって現在も販売されているのが、デノン創立110周年記念モデルのSACDプレーヤー「DCD-A110」でした。

、デノン創立110周年記念モデルのSACDプレーヤー「DCD-A110」

今回、初めて知ったのですが、この「DCD-A110」、なかなか高評価モデルのようです。

「DCD-A110」のディスクドライブには、上位モデルから受け継いだ「Advanced S.V.H.(Suppress Vibration Hybrid)Mechanism」が搭載されています。

なんだか、見るからにしっかりとした剛性感がありそうです。

「DCD-A110」の内部

ちなみに、「DCD-A110」のDACチップは、TI製ステレオDAC「PCM1795」を左右チャンネルにそれぞれ2基(4ch)ずつ使用しています。

というわけで、とりあえず、「DCD-A110」を試聴してみることにしました♪

で、お願いして事前におまかせで用意していただいた組み合わせが、デノン創立110周年記念モデルのプリメインアンプ「PMA-A110」とSACDプレーヤー「DCD-A110」。そして価格帯が近いマランツのプリメインアンプ「PM-12 OSE」とSACDプレーヤー「SA-12 OSE」でした。

スピーカーは、B&Wのブックシェルフとタンノイのフロアスピーカーでした。

本当はメインシステムとして使用しているマッキントッシュのプリメインアンプとB&Wのブックシェルフ型スピーカーで「DCD-A110」を試聴したかったのですが、まぁ、用意しておいてもらってからそんなわがままも言えず、とりあえず、交互に試聴してみたのですが、クラシック、ジャズ、ロック、EDMなどの各音楽ジャンルの愛聴盤を聴いてみた感じだと、デノンのほうが自分の好みでした。

試聴前の予想では、多分、マランツのほうがいいんじゃないかなぁ〜、と思っていたのですが、今回のデノンの組み合わせは、それまでのデノンサウンドのイメージとはいい意味で大きく異なり、どのジャンルの音楽を聴いても人工的に感じない有機的な高解像度と音の立体的なサウンドステージの広がり感がとても好印象で、正直、ちょっとビックリしてしまいました・・・。

マランツの組み合わせも悪くはなかったのですが、それ以上にデノンのほうが自分好みの「オーディオ的に音楽を聴くのではなく、音楽そのものに浸って楽しめる」と思えました♪

本当ならば、アンプと同じマッキントッシュ製のSACDプレーヤーを購入すれば一番いいのかもしれませんが、価格が80万円〜と、とても気軽に買い換える価格ではありません。

レコードプレーヤーを買い換えるというのであれば、50万円以上出しても、まだ納得感は得られるかもしれませんが、今もそうですが、今後、CD(SACD含む)を買う機会も殆ど無いでしょうから、そう考えると、今度購入するCDプレーヤーは最後になるかも・・・とも思えるので、ある程度、現実的な価格の範囲内で選びたいと思いました。

で、結論として、今回、購入したのが、デノン創立110周年記念モデルSACDプレーヤー「DCD-A110」というわけです。

ただ、この機種、人気で売れているとはいえ、出荷台数的には知れてるだろうし、どうせ、今回購入したモデルも2021年製だったりするんだろうなぁ〜なんて思っていたのですが、自宅に届いた実機を見てビックリ!「2022年製」でした!ヤッター!!

購入した「DCD-A110」

さてさて、早速セッティングを済ませて、音出しです♪

いやいや、デフォルトの音とは思えないくらいのサウンドです!素晴らしい!

しかも、この「DCD-A110」、通電後に感じる、あの新品の匂いがします。う〜ん、これはこれでなんだかイイ感じです♪

で、せっかくなので、事前に用意しておいたサンシャイン製オーディオ超薄型制振シート「B50」とサンシャイン製マグネシウムインシュレーター「S3」をラックに収めた「DCD-A110」の足元に設置して、再度試聴してみました。

サンシャイン製オーディオ超薄型制振シート「B50」

結果としては、サウンドステージの立体感や広がり感が後退してしまい、ちょっとヤリ過ぎたかもしれません・・・。

そこで、サンシャイン製マグネシウムインシュレーター「S3」をはずして、「DCD-A110」をサンシャイン製オーディオ超薄型制振シート「B50」の上に直に置いて再度試聴してみると、これが程よいウェルバランスで、しばらくこの状態で様子をみることにしました。

で、お次が電源ケーブルです。

これはあくまでも持論ですが、電源ケーブルを変えると、ほぼ確実に音は変わります。ただ、殆どの場合、バランスを崩してしまい、結局、付属の電源ケーブルのほうがバランスがいい、っていうことのほうが多いと思います。

メインシステムのマッキントッシュのプリメインアンプの場合も、いろいろ電源ケーブルを買っては試してみましたが、散財するだけで満足することができず、最終的にはアコースティックリバイブの輸出用モデルに落ち着いたという苦い経験があります。

その他の機器も同じくアコースティックリバイブの輸出用モデルとティグロンの電源ケーブルで、好みの音質を手に入れることができ、満足はしているのですが、今更ながら、電源ケーブル1本に5万円とか10万円かけていたなんて、我ながらどうかしてたんじゃないか?!と思います。今なら間違いなく買いません、いや、買えません・・・(苦笑)

ただ、1本、気になる電源ケーブルがありました。それが、今回購入したサンシャイン製「SAC REFERENCE1.8」です。

サンシャイン製「SAC REFERENCE1.8」

この「SAC REFERENCE1.8」はネットなどでのレビューを見ても概ね高評価を得ており、個人的にも信頼をおいているオーディオアクセサリーブランド、サンシャイン製の初となる電源ケーブルということもあり、やはりその効果の程を確認しておきたく購入。

ただ、残念なことに既に製造終了のディスコンモデルとなっており、在庫は流通在庫のみということもあって、急いで1本ゲットしました。

メーカー希望小売価格は18,400円(税込)なので、価格的には以前購入した電源ケーブルの数分の1の価格な上、幸いにも在庫1点限りの特価品扱いで、ほぼ半額の値段で新品が手に入れることができ、ラッキーでした♪

しかもノンシールドモデルなので、よくある高級電源ケーブルのように固くて取り回しに苦労するようなことはなく、柔らかいので、設置もラクラクです♪

で、肝心の音質についてですが、これがもうビックリ!「DCD-A110」の良さをそのまま引き伸ばした感じのサウンドクオリティで、とても好感がもてます♪ これならネットでの高評価も頷けます。さすがサンシャイン!!この製品がディスコンになるとは、ホント残念な話です。流通在庫があるうちにもう1本追加で確保しておこうと思いますwww

というわけで、しばらくはこの状態で「DCD-A110」を楽しみたいと思います♪

10年以上使い続けてきたCDプレーヤーについてですが、メーカーに修理依頼して対応可能であればピックアップまわりを交換してもらえば、まだ使用可能なのかもしれませんが、思い切って買い替えてよかったと思います。10年経つと、こうも再生音のクオリティに差が出るのかと改めて気付かせてもらいました。

これで、また、夜な夜な、とっかえひっかえライブラリーから愛聴盤のCDを取り出して聴くことになりそうですwww

ここ数年は、ほとんどレコード盤ばかり買って聴くことが多かったので、また、楽しみが増えて、満足♪満足♪って感じです!

パーソン

Very happy!

ニコラス

I know!

ダブ

Boo!Boo!Boo!

Creedence Clearwater Revival – Fortunate Son (Official Music Video)

CDプレーヤーの話をしておきながらなんですが、相変わらず購入するフィジカルはレコードばかりです・・・(苦笑)

で、昨年あたりからのお気に入りが、ビートルズなどでもおなじみのイギリスにあるアビー・ロード・スタジオで、往年の名作アルバムをハーフ・スピード・マスタリングした音源を180g重量盤アナログLPレコードでリリースしている「Half Speed Mastered at Abbey Road Studios」シリーズです。

「Half Speed Mastered at Abbey Road Studios」

その中から今回購入したアルバムは、アメリカを代表するロックバンド、C.C.R.ことクリーデンス・クリアウォーター・リバイバルの1969年リリースの歴史的名盤『 Willy and the Poor Boys 』です。

『 Willy and the Poor Boys 』

このアルバムには、ヒット曲「Down On The Corner」や「Fortunate Son」をはじめ、「Midnight Special」など全10曲が収録されていますが、今回ピックアップした「Fortunate Son」は、映画『フォレスト・ガンプ/一期一会』や『バトルシップ』で使用されていました。

この曲は反戦歌として受け取られがちですが、作詞者でメンバーのジョン・フォガティさんによると、日本で近頃よく耳にするようになった「上級国民」、つまり社会的ヒエラルキーに対して言及している歌のようです。

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この記事を書いた人

“While my heart is still beating.”

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