★ デビュー50周年記念!ロキシー・ミュージックのHalf-Speed MasterアナログLPレコード発売!でもって試聴レビュー♪

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マイ・フェイバリット・アーティスト、UKグラムロックを代表するロキシー・ミュージック(Roxy Music)のデビュー50周年を記念して、この4月から順次、スタジオ・アルバム全8タイトルがアナログLPレコード盤でリリースされます♪

今回の目玉は何と言っても、全てのアルバムが、ロンドンのアビー・ロード・スタジオでマイルス・ショウェルさんによって、オリジナル・アナログ・テープから新たにハーフスピードでカットされたリマスター音源を使用しているということです!

で、今回、取り寄せたのが、特に思い入れのあるタイトル、若干18歳という若さでロキシー・ミュージックに加入したエディ・ジョブソンさんの電子バイオリンが炸裂する名曲「Out of the Blue」を収録した1974年リリースの『 Country Life(カントリー・ライフ)』と、ヒット曲「Same Old Scene」や名曲「My Only Love」などを収録した1980年リリースの名盤『 Fresh + Blood(フレッシュ・アンド・ブラッド)』、そして大ヒットシングル「 More Than This(夜に抱かれて)」を収録した1982年リリースの歴史的名盤『 Avalon(アヴァロン)』の3タイトルです♪

まずは『 Country Life(カントリー・ライフ)』から試聴開始です!

結論から言うと、これまで聴いてきたこのアルバムのどのCDやLPレコードより素晴らしい音質!だったということです。正直言って、オリジナル・アナログ・テープから新たにハーフスピードでカットされたリマスター音源がここまでの出来だとは思いもしませんでした・・・。

いやぁ~、マイルス・ショウェルさん、いい仕事してますね~♪

音の広がり感が凄いだけではなく、楽器やボーカルの一音一音の輪郭がハッキリと聴き取れ、ナローレンジ感が否めなかったこのアルバムが見違えるほどに生まれ変わったという印象です。これは凄い!

残る2枚のアルバム、『 Fresh + Blood(フレッシュ・アンド・ブラッド)』と『 Avalon(アヴァロン)』に関しては、実は1~2年前、同じくHalf-Speed Master盤としてリリースされたLPレコードを持っているので、そちらとの比較試聴になります♪

ちなみに、いずれのジャケットサイズも、どういう理由か大きめサイズで、印刷についてはどちらもデラックスなグロスラミネート加工が施されていて、所有欲を満たしてくれます。

レコードジャケットのサイズ比較

さて、『 Fresh + Blood(フレッシュ・アンド・ブラッド)』についてですが、同じHalf-Speed Master盤ではあるものの、個人的感想としては、圧倒的に今回リリースされたアビー・ロード・スタジオ・リマスター盤の方が良かったです。

とにかく、音の輝き方とでも言いましょうか、音の広がり感や艶やかさが際立っていて、サウンドが本当にフレッシュ!といった感じで、これが42年前にリリースされたアルバムだとは思えないほどの完成度です!『 Country Life(カントリー・ライフ)』以上に度肝を抜かされました!!

で、最後は『 Avalon(アヴァロン)』です。正直、ここまでくると聴く前からメッチャテンションアゲアゲで、期待値MAX!!です!!

こちらも比較試聴になるのですが、結論から言うと、個人的な好みとしては、以前購入したHalf-Speed Master盤の方が良かったかなぁ~という印象です・・・。期待していただけに、まさかの結果でした・・・。

このアルバム『 Avalon(アヴァロン)』のオープニング曲「More Than This(夜に抱かれて)」を聴くなり、まず感じたのが、「えっ?!これって、リバーブ薄くない?!」ってことでした。

Roxy Music – More Than This

特にこの曲のキラキラ感を演出しているのが、あのちょっとかかり過ぎじゃないか!?と思えるほどのリバーブ感です。

まぁ、よく言えばアビー・ロード・スタジオ・リマスター盤の方が、よりリアルサウンドを追求した結果、今回の音作り(リマスター)にしたのかなぁ~って感じがします・・・。

もちろん、ある意味、その方が新鮮にも聴こえますし、演奏がよりリアルにも聴こえるんですが、このアルバムに関しては、より官能的な演出が聴き取れる以前のHalf-Speed Master盤の方が良いんじゃないかと思います。

ただ、この歴史的名盤中の名盤『 Avalon(アヴァロン)』に関しては、やはり、SACD(Hybrid)盤が圧倒的にダントツでNo.1だと思います♪

『 Avalon(アヴァロン)』SACD(Hybrid)盤

残念ながら、この『 Avalon(アヴァロン)』のSACD(Hybrid)盤は、廃盤になっていて、マニアの間では法外な価格で売買取引がされているみたいで、残念です・・・。是非とも再販して頂きたいものです!その価値は充分ありますから!

というわけで、今回は3タイトルを試聴してみたわけですが、それぞれの音質はさておき、やはり、アルバム作品としての完成度は、今こうして改めて聴き直しても、その素晴らしさは決して色あせることなく、輝き続けていると実感したし次第です♪

やっぱ、ロキシー・ミュージック、最高でっす!!

パーソン

I hope to resell!

ニコラス

I hope so!

ダブ

Boo!Boo!Boo!

Roxy Music – Out of the Blue [Live at the Apollo, London 2001]

というわけで、「今日の一曲♪」は、個人的にこの世で一番好きな楽曲、ロキシー・ミュージックの1974年リリースの通算4枚目となるスタジオ・レコーディング・アルバム『 Country Life(カントリー・ライフ)』に収録されている「Out of the Blue」です♬

なんと言ってもこの楽曲の魅力は、後半のエディ・ジョブソンさんによる電子バイオリンのドラマティックな独奏に尽きます!

ちなみに、この素晴らしい演奏は、1976年にリリースされた公式ライヴ・アルバム『VIVA!Roxy Music』でも聴くことができます。驚くほど、スタジオレコーディングの『 Country Life(カントリー・ライフ)』に収録されている「Out of the Blue」と同じように、ほぼ完璧に再現された演奏です。

ただ、エディ・ジョブソンさん脱退後のライヴでの「Out of the Blue」の後半部は、フィル・マンザネラさんのギター演奏で代用されたりと、正直、納得できないものでした・・・。(まぁ、エディ・ジョブソンさん在籍時のライヴでも、いい加減にイヤイヤ演奏してる?!と思えるものもありますが・・・。)

そして、1982年リリースの名盤『アヴァロン』、翌83年リリースのライヴ・ミニ・アルバム『ザ・ハイ・ロード』を最後にグループは解散となりました・・・。

その後、2001年にブライアン・イーノさんを除く、オリジナル・メンバーで再結成され、来日公演も実現しました。

実はこのワールド・ツアーのエポックは、オリジナル・メンバーによる再結成、というだけではなく、イギリスのノッティンガム出身のイギリス人バイオリニスト兼キーボーディストのルーシー・ウィルキンスさんがサポート・メンバーとして、そのツアーに参加していたことでした。

東京国際フォーラムホールAで、2001年9月7・8・9日の3日間開催されたライヴを全て観に行ったのですが、ルーシー・ウィルキンスさんの演奏する「Out of the Blue」の電子バイオリンがエディ・ジョブソンさんの演奏を彷彿とさせる、ほぼ完全・完璧な再現に、鳥肌モノで観ていたことを今でも鮮明に記憶しています♬

演奏後は、気づけばスタンディング状態で拍手しながら「ブラボー!ブラボー!」と叫んでいました・・・www

やはり、「Out of the Blue」は、こうでなくっちゃ!!ルーシー・ウィルキンスさん、最高でした!!

ちなみにロキシー・ミュージックは今秋、9月〜10月にオリジナル・メンバーによるワールドツアーを行うようですが、残念ながら、そのツアー・スケジュールに日本は入っていません!    う〜ん、残念・・・。

Roxy Music 50th Anniversary Tour 2022

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この記事を書いた人

“While my heart is still beating.”

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