★ アコースティックリバイブ(Acoustic Revive)のターンテーブルシート『RTS-30』試聴レビュー♪

  • URLをコピーしました!

食料品をはじめとした生活必需品や公共料金が軒並み値上げする一方、一部の輸入車やオーディオ製品なども価格改定を余儀なくされています。

そうした中、オーディオアクセサリーブランドとして、国内外のオーディオ愛好家やミュージックラヴァー、音楽制作者などから絶大な信頼と評価を得ているアコースティックリバイブ(Acoustic Revive)の全製品が来月6月1日から値上げされると、先月末にアナウンスがありました。

オーディオアクセサリー導入の効果をプラセボ(プラシーボ)と言う方もいますが、個人的感想としては、善くも悪くもオーディオアクセサリーによる何がしかの音質の変化は“ある”と思っています。

「いい音」の感じ方は十人十色、著名なオーディオ評論家が大絶賛したからといって、その製品が自分にとっても「いい音」と感じられるかどうかは定かではありません。

オーディオメーカー&ブランド、オーディオアクセサリーメーカー&ブランドは数多く存在し、その中から自分好みの「いい音」を探す(出会う)ことは、なかなか難しいものです。

都内在住なら秋葉原にあるダイナミックオーディオ5555やテレオンといったオーディオ専門店で、ある程度はお目当て候補のオーディオシステムの組み合わせの試聴をお願いすることも可能(自分はそうしていました)ですが、地方在住の方など、誰でもそうすることができるというわけではありません。

ただ、オーディオも車と同じで、どれだけ世間的に高評価なプロダクトであったとしても、実際、試聴(試乗)してみないと自分の好みに合うかどうかは分かりませんし、仮に試聴(試乗)できたとしても、普段とは異なるシチュエーションでの感覚なので、購入後に「あれ!?何か違う!?」と感じることもありえます。

オーディオと車はとても似ている工業製品だと思っています。

例えば、国産のオーディオ製品や車は、カタログ上のデータを見ると、その高性能ぶりをうかがい知ることができます。

でも、だからといって必ずしもそれらが自分が感じる「いい音(高満足感)」を提供してくれるとは限りません。

これまで、オーディオも車も国産品だけではなく、海外製品も実際に購入してきた中で思うことは、やはり国産品のクオリティは非常に高いということ、でもその一方で、数値(データ)には表れない何か、それは一種独特な「個性」や「クセ」といった類のものかもしれませんが、なかなか言葉では表現しきれないようなものが、とりわけ海外製品から感じられることが少なくありません。

ほかにも、オーディオも車もどちらも工業製品なので、デザイン重視で選択するという方も少なくないでしょう。

自分自身を振り返ってみても、自分好みのデザイン性や以前からの憧れ、といった要素も購入の動機になっています。

さて、話はオーディオアクセサリーに戻りますが、数ある中で、自分が最も信頼を寄せているオーディオアクセサリーブランドのひとつがアコースティックリバイブ(Acoustic Revive)です。

その全てのプロダクトを試したわけではありませんが、電源ケーブルやオーディオケーブル、スピーカーケーブル、音質向上ショートピン、導通向上クリーナー、Yラグなどは、実際に導入後、かなり満足できる効果を得られました。

そのきっかけとなったのは電源ケーブルでした。

メインシステムのひとつ、McIntoshのプリメインアンプの電源ケーブルをいくつかの社外品に交換してみたのですが、純正品を超える「好みの音」を得られることができませんでした。

そうした中、偶然、アコースティックリバイブ(Acoustic Revive)製品を販売している関口機械販売株式会社の代表取締役社長でもあり製品開発者でもある石黒 謙さんに直接、相談する機会があって、その時、石黒さんから「輸出専用の電源ケーブルが良いと思うので、一度、貸出機で試してみてはどうですか」とアドバイス頂いたので、試してみたら、これがドンピシャ!それまで何本も試して散財したことは何だったの?!って感じです。

あまりにも気に入ったので、CDプレーヤー用にもう一本、追加で購入したくらいです・・・www

アコースティックリバイブ製品のように貸出機制度を設けてもらえれば散財することも軽減されるので、コンシューマー的にはありがたいのですが、現実問題、メーカーの立場からすれば、そう簡単には実現できないだろうなぁ、とは想像できます。

プロダクトの効果はもちろんのこと、こうしたメーカーの対応姿勢も含め、自分の中でのアコースティックリバイブ製品への信頼度はかなりのものです。

それは、後日、石黒社長に直接お会いする機会があり、限られた時間ではありましたが、face to faceでお話したときに感じた石黒さんの人となりから、更に深まった気がします。

そんなアコースティックリバイブ製品の中で、最近気になっていたのがオーディオアクセサリーがターンテーブルシートの『RTS-30』でした。

これまではずっとマグネシウム素材のターンテーブルシートを気に入って使っていたのですが、特にここ数年、気がつけば購入するフィジカルの殆どがアナログレコード盤ということもあり、ネットでの高評価やオーディオ賞受賞などを見ても『RTS-30』の存在がずっと気になっていました。

ただ、とは言え、『RTS-30』の販売価格は¥30,800(税込)なので、ターンテーブルシートの価格としては中堅どころかもしれませんが、決してお安い買い物ではないと思います。

でも、その『RTS-30』の販売価格が来月、6月1日から1万円値上げされ、¥41,800(税込)になるということで、もうこうなったら今月中に買うっきゃないな!ということで、思い切ってポチったというわけです・・・(苦笑)

で、昨日、アコースティックリバイブのターンテーブルシート『RTS-30』が手元に届いたので、早速、開封&試聴開始♪であります!

ちなみにこの『RTS-30』についてですが、メーカーの商品説明によると、

「天然鉱石の貴陽石やトルマリンを含浸させた特殊制振素材のターン テーブルシートです。これまでのターンテーブルシートのような音 色癖の発生が一切なく、幾何学模様の溝がモーターやスピーカーか らの振動を効果的に吸収消滅させ、マイナスイオン効果により帯電 防止とレコード盤の表面活性化効果を発揮し、生々しく立体的な音 像定位、瑞々しく滑らかな音色など、超高額カートリッジへのグレー ド UP を遥かに超える効果を発揮します。」とあります。

質量は355gあるので、実際、持った感じですがそれなりの重さを感じます。また、素材がゴム製の質感なので、金属製のシートのように円盤状態を保っているということはなく、片手で持つと垂れる感じです。

もちろんターンテーブルに乗せるときれいに納まります。

外形寸法は直径が約290mmなので、はみ出すということはないのですが、ただ、厚みが5mmあるので、レコードプレーヤーによってはトーンアームの高さ調整が必要になってくると思います。

アコースティックリバイブのターンテーブルシート『RTS-30』

さて、ということで、いよいよ試聴開始です!

試聴を始めてまず感じたのが「あれっ?!何も変わってないような・・・」レコードを何枚か入れ替えて聴いてみたのですが、「う〜ん、どうだろう・・・?!よくわかんないなぁ〜・・・?!」

ここで、一旦、インターバルを置くことに。念の為、トーンアームの高さや針圧を再確認!問題はなさそうです・・・。

気を取り直して、もう一度、最初に聴いたレコードをターンテーブルにセットしました。

で、再度、再生してみると・・・

「えっ!?全然、違う〜!!えっ、何これ!?全然、いいじゃん!!スゴい!!」

いやぁ〜、この違いはなんだったんでしょうか・・・???

まず、すぐ気がつくのが、空間に漂う静寂感と音の広がり感、弾力性を感じる弾むような心地良い低音、微細な音の響きの表現力と艶感。

マグネシウム製ターンテーブルシートの場合、音の輪郭がハッキリして、引き締まった低音と伸びるような高音がハイファイ感を演出してくれ、それはそれで自分の好みに合ってるなぁ〜とも思っていたのですが、アコースティックリバイブのターンテーブルシート『RTS-30』に替えると、さらにそこに、隠れていた音楽性が加味された、とでも言えば良いのでしょうか、とにかく、単に「音がいい」というのではなく、音楽を聴く楽しさやワクワク感、喜びがより一層深まったような感覚を体感できました♪

う〜ん、『RTS-30』、恐るべし!スゴい!!

いやぁ〜、決して安い買い物ではありませんし、試聴もせずに購入したオーディオアクセサリーだったので、正直、不安もあったのですが、ホント、買ってよかったと思います♪(値上げ後、さすがに4万円超えになったターンテーブルシートは買わなかったと思うので。)

そんなアコースティックリバイブのターンテーブルシート『RTS-30』ではありますが、個人的に思う懸念点が2つほどあります。

まず、1つ目が、ゴム素材特有のものなのか、製品自体に独特の匂いがあることです。匂いに敏感な方や神経質な方の中にはこの匂いを受け入れられないという人もいると思うので、気になる人は一度、貸出機制度を利用してから購入を検討されたほうが良いと思います。まぁ、使っているうちに匂いはだんだん軽減されていくのかもしれませんが・・・。

もう一点は、製品自体がゴム素材なので、経年劣化による変化(例えばヒビが入ったり、表面がベタついてきたり)がないかどうかということです。

まぁ、こちらに関しては今は全く問題ないので、仮に将来的に何か経年劣化による変化があったとしても、それはその時が製品寿命だと割り切って、買い直せばいいじゃん、と思っています。

あとは、シートの厚みが5mmあるので、全てのレコードプレーヤーで使用できるというものではないかもしれません。重量も355gあるので、軽いというわけではありません。

ただ、レコードを聴くことが好きで、使用が許される環境があるのなら、一度、貸出機制度を使って、『RTS-30』の試聴をしてみるのもいいと思います。

『RTS-30』の効果が発揮される環境であれば、きっとビックリすると思いますよ。

パーソン

Amazing!

ニコラス

Lucky you!

ダブ

Boo!Boo!Boo!

Commodores – Nightshift (Official Music Video)

確か北参道かどこかのマンションだったと記憶しているのですが、そのマンションの一室に、当時、石黒さんが設けられた試聴ルームがありました。

完全予約制のその試聴ルームにお伺いしたときのこと、お気に入りのレコードやCDを何枚か持参して、音楽に聴き入っていると、突然、石黒さんご本人が部屋に入ってこられました。

石黒さんの容姿は、それまでに見ていたオーディオ専門誌でわかっていたので、すぐに気が付きました。

そのときに試聴していたのが、このコモドアーズの「Nightshift」でした♪

石黒さんは開口一番、「コモドアーズ、いいですよね。」と言われたことを今でもよく覚えています。

限られた時間でしたが、以前、相談に乗って頂いたプリメインアンプの電源ケーブルのお礼にはじまり、オーディオ機器やアクセサリーが主役ではなく、音楽を聴く楽しさを感じることが何よりも大切!みたいな主旨のことを話したと思います。

一期一会かもしれませんが、自分にとってはとっても有意義な時間でした。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

この記事を書いた人

“While my heart is still beating.”

目次