★ 今年の私的ベスト・アルバム!『PARK STREET KIDS/小曽根真&Park Street Kids feat.北村英治』

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昨年、2022年の年末、日本を代表するジャズピアニスト、小曽根真さんのスペシャルプロジェクト、小曽根真&Park Street Kids feat.北村英治によるライブ・アルバム『PARK STREET KIDS』がCDでリリースされました。

このアルバムは、小曽根真さんが幼いころ心を奪われ、ジャズを志すきっかけとなった音楽、ディキシーランド・ジャズをフィーチャーした渋谷公園通りにある老舗ジャズクラブ「BODY&SOUL」で開催されたライヴ・レコーディング盤です。

移転前、つまり、南青山にあった頃の「BODY&SOUL」には何度か行ったことはありますが、渋谷に移転していたことは知りませんでした・・・。

ジャズ・クラブで知られる「ブルーノート」やライブレストランとして人気の「ビルボードライブ」といった食事やお酒を楽しみながら同時にライブ・ステージを間近で堪能できる空間も素敵ですが、南青山の「BODY&SOUL」は、より演奏者とオーディエンスとの物理的距離とライブ・サウンドとの距離感を美酒とともに味わえる、日本では数少ない空間だと思いました。

つい先程まで演奏していたアーティストが気がつけば、自分が座っていたバーカウンターで、女性のお客と談笑していることに驚かされたことを今でもよく覚えています。

毎年、アメリカ・テキサス州のオースティンで開催されるSXSWのライブ会場にもなるバーでのライブを思い出しました。ホール規模でのメジャー・アーティストのライブもあるのですが、昼夜問わず、会期中は連日のように1kmほどあるストリートに面した無数のバー(酒場)で行われるライブの、あの空気感に通じるものを感じました。

そんな南青山の「BODY&SOUL」が渋谷公園通りに移転してからの貴重なライブ・レコーディング・アルバム『PARK STREET KIDS』ですが、今月、完全限定盤というかたちで、アナログLPレコードがリリースされたので、完売になってしまう前に手に入れることができました♪

手元に届いたレコードに針を下ろすと、いきなり、リスニングルーム全体がリアルなライブステージになってしまいました!

いやぁ〜、メッチャ楽し〜い♪ ディキシーランド・ジャズ、最高! 素直に何も考えずに目の前の音楽を楽しめます!

小曽根真さんとは音楽制作以外で、数日間、お仕事をご一緒させていただいたことがあるのですが、その時の印象は、とにかく下ネタ好きの「超絶エロジジイ」といった感じでした・・・(すみません!大変失礼しました!)

もし、あのとき、女性スタッフがいたら、今なら間違いなくセクハラ!って怒られそうですが、いつも周りの人たちへの気遣い、心遣いを忘れない兄貴分みたいな人間味あふれる方でした。

その数年後、恵比寿の明治通り沿いのパステルの前で小曽根さんとすれ違ったことがありました。

すれ違いざま、「あっ!小曽根さんだ!」と心の中で叫んだんですが、女性の方とご一緒されていたので、その場は言葉を呑み込んだのですが、小曽根さんは私のことを覚えていらっしゃったのか、こちらに目線を向けると一瞬、目を大きくして「あっ!」という表情をされたように記憶しています。

まぁ、そんなことを思い出しながら、この素敵なライブ・レコーディング・アルバム『PARK STREET KIDS』を聴いています♪

CDもいいと思いますが、敢えてヴァイナルで聴くサウンドは、リアルなライブステージそのものです!末永く愛聴することになるでしょうから、やはりレコードというフィジカルが、このアルバムには一番合っているように思えます♪

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この記事を書いた人

“While my heart is still beating.”

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