★ 歴史的名盤『Hotel California/イーグルス』の高音質MF盤SACD(Hybrid)試聴レビュー♪

  • URLをコピーしました!

言わずと知れたアメリカを代表するロック・バンド、イーグルスの1976年リリースのアルバム『ホテル・カリフォルニア』の高音質SACD(Hybrid)が、Mobile Fidelity Sound Labからリリースされ、先月、ようやく手元に届きました。

Eagles – Hotel California (Live 1977) (Official Video) [HD]

リリースが発表になったのが昨年だったと思うので、半年以上は待ったと思いますwww

さて、モービル・フィデリティ盤は、アメリカ・サンフランシスコにあるモービル・フィデリティ・サウンド・ラボ社が独自のマスタリング技術(ハーフスピード・マスタリングなど)を駆使して、オリジナルマスターテープのデータを限界まで引き出した復刻盤ですが、同じくアメリカはカンザス州にあるAnalogue Productions(アナログ・プロダクションズ)とともに、旧譜を中心に再プレスを行いより高音質・高品質なフィジカルをリリースし、世界中の音楽ファンやオーディオ愛好家から絶大だ高評価を得ています。

このイーグルスの歴史的名盤『ホテル・カリフォルニア』のCDに関しては、現在、手元に、国内盤のSACD(Hybrid)とリリース40周年記念の外盤があるので、比較試聴してみることにしました♪

まずは、国内盤のSACD(Hybrid)から試聴開始です。試聴はSACD層です。ちなみに収録されている音源は2011年DSDマスターになっています。

一曲目のタイトル・トラック「Hotel California」を聴くと、あの聴き慣れた低域の量感あふれるサウンドです。おそらく、昔からこのアルバムを聴き続けているという方なら一番馴染みのある再生音ではないでしょうか。

「高音質!」というよりは、量感のある安定したサウンド!といった印象でしょうか。安心して聴いていられる音質だと思います。

続いてはアルバム・リリース40周年記念盤として2017年にリリースされたCDです。収録音源は、このタイミングでリマスターされたものになります。

国内盤のSACD(Hybrid)と比較して、まず一聴して感じるのは、40周年記念リマスター盤の方が明らかにブライト!になったということです。リマスタリング効果がよくわかります。低音の量感が聴き慣れたサウンドに感じられた国内盤のSACD(Hybrid)ですが、時にその音が「コモっている?!」ように感じられる部分があるように思えた部分が、この40周年記念リマスター盤では、その部分がかなり解消されているように感じます。個人的にはウェストコースト・ロックには、こちらの方がマッチしているように思えます。

そして、今回新たにライブラリーに加わったMF盤SACD(Hybrid)(外盤)ですが、試聴はSACD層です。ジャケット裏面にはシリアルナンバーが刻印されているので、ちょっとしたコレクション性の演出を感じます♪

さて、その再生音ですが、他のMF盤SACD(Hybrid)同様、再生時のボリュームは少し上げる必要があります。で、肝心の音質についてですが、前出の2枚とは明らかに異なる音質に仕上がっていました。正直言って、ちょっとビックリです!

一曲目の『ホテル・カリフォルニア』のイントロから全然違います・・・。音が1音1音ほぐれてハッキリ聴き取りやすくなったという感じで、クリアではあるのですが、聴き慣れた重厚感とは異なり、全体的にサウンドが軽くなった?!感じがします。今までにない“クリアで軽い”『ホテル・カリフォルニア』が聴けます。ちょっと予想外の展開です・・・。これは好みが分かれるかも知れません・・・。

『ホテル・カリフォルニア』を初めて聴くという人なら、おそらく、今回リリースされたMF盤SACD(Hybrid)が一番聴きやすく感じるかも知れません。ある意味、「ライトウェイトなウェストコースト・サウンド」というイメージにしっくりくる音質と言えるかも知れません。もし、そう感じた人の場合、国内盤のSACD(Hybrid)のサウンドが逆にちょっと古臭く感じてしまうかも知れません。

個人的にはこの3枚を比較試聴して、CDで一番しっくりきたのは、40周年記念盤でした。聴き慣れた量感をある程度残しつつ、よりクリアなサウンドに仕上がっているリマスタリングが絶妙です。

と、ここからは番外編?!というわけではありませんが、手持ちの180g重量盤アナログLPレコード盤を聴いてみたのですが、40周年記念盤CDのサウンドをさらに発展させた、聴き心地の良い自然な音の広がり感が加わった再生音を楽しむことができます♪こちらのリリースのほうがリマスター40周年記念盤より古いはずなのに、不思議です・・・。

相棒からはいつも、「同じアルバムを何枚もってるのよ?!」と怒られるのですが、こうして聴き比べてみると、一枚一枚、そのサウンドが異なるので、お気に入りのアルバムに関しては、ついつい増えていってしまいます・・・www

でも今回購入できたMF盤SACD(Hybrid)(外盤)の『ホテル・カリフォルニア』のサウンドは、自分にとってはとても新鮮な体験でした♪

『ホテル・カリフォルニア』が愛聴盤だという方にはオススメできる好盤です。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

この記事を書いた人

“While my heart is still beating.”

目次