先日、今夏に日本でも劇場公開されたエルヴィス・プレスリーさんの生涯を描いたアメリカ映画『エルヴィス』を観ました。
アーティストの伝記映画は、大抵の場合、破滅型のアンハッピーな結末が多いので、あまり自分から進んで観ることは少ないのですが、本作に関しては高評価のレビューが多かったので気にはなっていました。
先日、たまたまデジタル配信が開始されていたので、相棒と「ちょっと観てみたいよね」ということになり、観てみたのですが、特に映画の前半はストーリー展開のテンポもよく、映像の色調やテキストフォントの使い方や、これってミュージカル映画だった?!と思えるような演出など、これまで自分が観てきたアーティストの、どの伝記映画とも異なる点がとても新鮮に感じました♪
そして、何より驚かされたのは、主演のオースティン・バトラーさんのステージ・パフォーマンスでした。エルヴィス・プレスリーさん本人としか思えないほどの完璧なパフォーマンスでした!
さらに、トム・パーカー大佐役のトム・ハンクスさんの演技が実に素晴らしい! ホント、唯一無二な役者さんだと思います。
で、トドメが音楽でした♪ 映画を観終わって、即、サントラをポチってしまいました!www

いやいや、なかなかにクールなアルバムです!
と、まぁ、ここからが本題なのですが、つい最近、自宅のサブ・オーディオ・システムをラックスマンからデノンに替えてからというもの、その立体的再生音に魅了されて、毎日のようにCDとレコードをライブラリーから引っ張り出しては聴き入る日々が続いているわけですが、今回、映画『エルヴィス』を観終わって、何故か思い立ったように、急に、CDが発売される以前、つまりアナログ・レコード全盛期にリリースされたアーティストの楽曲を改めて聴き直したい!という衝動に駆られ、3タイトルほど、ポチってしまいました・・・www


まず1枚目がグラムロックを代表するマイ・フェイバリット・アーティスト、ロキシー・ミュージックの2枚組ベスト・アルバム『THE BEST OF ROXY MUSIC』です♪

まぁ、ロキシー・ミュージックのオリジナル・アルバムのLPレコード盤は全て持っているのですが、最近リリースされたこのベスト盤アナログ・レコードは、ビートルズでもお馴染み、イギリスのアビーロード・スタジオで「ハーフスピード・マスタリング」された高音質180g重量盤なのです。
加えて、シングル・カットを除くと、このベスト盤にしか収録されていない、あのジョン・レノンさんの名曲「ジェラス・ガイ」の追悼カヴァーを聴くことが出来ます!
楽曲の素晴らしさもさることながら、スタジオで実際にレコーディングされた音ってこんな感じだったのかぁ〜、と染み染み味わいながら聴くことができました♪ 素晴らしい!
次に2枚目となるレコードが、アメリカを代表するフォーク・ロック・デュオ、サイモン&ガーファンクルによる1970年発表の代表作『明日に架ける橋 (Bridge Over Troubled Water)』の50周年記念盤としてリリースされた高音質180gLPレコードです♪

ちょっとビックリしたのは、ヴァイナルのカラーが、な、な、なんと!ゴールド! えっ?!どうして?!ゴールド!?

でも、音質はさすがです♪ このアルバムのCDは持っていたのですが、アナログ盤は初めてです。なんだか、CDとは全然違って、クリアなサウンドというよりは、温かみを感じる牧歌的な、とでも言えば良いのでしょうか、とても素直で心地よく聴けるサウンドです♪しかも音楽が立体的に聴こえるのにはちょっと驚かされました!
ちなみに、この曲、エルヴィス・プレスリーさんもカヴァーしています。
そして、3枚目がオリビア・ニュートン=ジョンさんの1977年にリリースされたキャリア初となるベスト・アルバム『私小説』の最新リマスター音源を収録したデラックス仕様2枚組、高音質180g重量盤です♪

リマスター音源が収録されているのですが、全曲、ハイファイ調とは違った、適度なクリア感とヴォーカルがよりリアリティに感じられる好感が持てるリマスターでした♪
ここ数年、世界的なヴァイナル・ブームが続いていますが、そのおかげで、こうして過去のカタログをレコードで聴き直すことができるので、個人的には嬉しい限りです♪
気づけば中古レコードショップ周りの回数も減りました・・・www
ただ、気がかりなのは、レコード針の価格が全般的に上昇している、ということでしょうか。大物アーティストの来日公演も増えていますが、チケット代もなかなかのお値段です・・・。
もはや、音楽=嗜好品(贅沢品)になってしまったのか・・・。今一度、気軽に音楽を楽しめる、アーティストもリスナーもハッピーになれる仕組みを構築できないものでしょうか・・・。
レコードを聴きながら、そんなことを、ふと考えてしまいました・・・。

I love Vinyl!



Me too!



Boo!Boo!Boo!
今回観た映画『エルヴィス』のサントラにも参加しているクリス・アイザックさんの1991年リリースのヒット・アルバム『ウィッキド・ゲーム』からのシングルです。
秋の夜長に聴くにはピッタリな一曲だと思います♪
クリスさん、見た目も声もエルヴィスさんソックリです!