日本では、香港を代表する映画監督、ウォン・カーウァイ監督の1994年作品『恋する惑星(重慶森林)』に出演した女優として、また、同映画の挿入歌ともなったアイルランドのロックバンド、クランベリーズのヒット曲「ドリームス」を広東語で完コピカヴァーした「夢中人」を歌うシンガーとして広く知られるようになった香港を代表するアジアの歌姫と称された、フェイ・ウォン。
監督のウォン・カーウァイが生み出す新鮮な脚本とクリストファー・ドイルの斬新な撮影映像、トニー・レオンや金城武らとの共演、そして、音楽。その全てが刺激的だった映画『恋する惑星(重慶森林)』。
その映画での存在感も圧巻だった彼女の1994年にリリースされた代表作『天空』と『夢遊(胡思亂想)』、そして日本独自にリリースされた2枚組のベスト・アルバム『ザ・ベスト・オブ・ベスト』の3タイトルが、180g重量盤アナログLPレコード(完全生産限定盤)として、今春リリースされました。
リリースされた理由は定かではありませんし、また、どういうわけでこの3タイトルだけがヴァイナルとして発売されることになったのかも分かりません・・・・・。
とはいえ、ファンにとっては、「ヤッター!!」って感じではないでしょうか。
というわけで?!もう少し前の話になりますが、その3タイトルの中から、個人的にお気に入りのアルバム『夢遊(胡思亂想)』をポチってみました♪
その理由はもちろん!? 映画『恋する惑星(重慶森林)』の挿入歌にもなった「夢中人」や4ADレーベルを代表するスコットランドのロックバンド、コクトー・ツインズ(Cocteau Twins)の「Bluebeard」のカヴァー曲「白昼夢」が収録されているからです♪
ただ、このアルバムに関しては、例えば、CDで聴いた場合、そんなに「音が良い!」とはあまり感じることがない作品だと思います。
例えば、音の広がりや立体感、生々しさ、ヴォーカルの艶やかさ、音場やダイナミックレンジが広い、とかいうことがあまり感じられないといいますか・・・・・。
もちろん、作品としては素晴らしい!と思っています♪
なので、そのアルバムが180g重量盤のアナログLPレコードになったからといって、果たして、CDなどのフィジカルとの音質の違いなどは感じ取れるんだろうか?!という疑いの目で見ていたことも事実です。
実は、以前、香港ユニバーサルミュージックから『夢遊(胡思亂想)』の200g重量盤アナログLPレコードが1,000枚完全限定盤というかたちで発売されたことがありました。
しかも、そのレコードの生産プレスは日本の工場で行われた、それなりに品質管理さらたヴァイナルでした。
そんなの、ファンならずとも期待しちゃいますよね、「音質いいんじゃん?!」なんて・・・・・。
でも、実際に手にして聴いてみたのですが、CDとの違いは全くと言っていいほど感じることができませんでした・・・・・。
まぁ、そんなこともあり、今回、唐突に?!リリースされた『夢遊(胡思亂想)』アナログLPレコード180g重量盤も期待せずにポチったわけです。
で、届いた『夢遊(胡思亂想)』アナログLPレコード180g重量盤に早速、針を落としてみました・・・・・♪
ムムムムム・・・・・
結論から言うと、「買って正解!もう、大満足です!!」
いやぁ〜、正直、ちょっとビックリです!
今回のリリースに合わせて、音源が特別にリマスタリングされたわけでもないのに、音の輪郭がハッキリして、「えっ?!こんな音もあ入っていたのか!?」と驚かされます。
また、ヴァイナルならではの低域の音の量感も自然な感じで増しています。
さらに、フェイ・ウォンのヴォーカルに艶やかさが加えられ、よく言う、「ヴェールが1枚も2枚の剥がされた感じで、見通しがよく、目の前が開けて、透明感が増した感じがする」って感じです♪
その理由は分かりませんが、凄く新鮮で、改めてこのアルバムを聴き直す楽しさもうまれ、とってもハッピーです♪

I am overjoyed!



I’m happy for you!



Boo!Boo!Boo!







